流産確定①

二度目の検診。

今日は母子手帳貰ってくださいって言われるのかな。
帰りは役所に寄らないとな。
そんな話をしながら向かいました。

「今日は俺も診察室に入りたい。」
と主人が言うので
前回のように尿検査、体重・血圧測定を終えて主人と診察室へ。

先生に近況を尋ねられ
つわりがおさまってしまったような気がします。この間強い痛みがありました。
と伝えると一瞬先生の顔色が変わる。

すぐエコーしましょうと。
主人と一緒にモニターを眺める。

袋は前回より大きくなっていました。
だけど中には萎れた薄い膜のような物が見えました。
先生も言葉を詰まらせているのがわかる。

「…赤ちゃんが見えませんね。」

主人と顔を見合わせた。
初めて一緒に見るエコーはすごく悲しいものでした。
泣きそうになるのをこらえる。

エコー室を出て
先生は1枚の用紙を差し出しました。
流産に関する諸々が記されている書類でした。

「流産しています。赤ちゃんの姿が見えません。この頃になると心拍が確認できるのですが…」

多分そのようなことを言われました。

その時の気持ちはすごく気まずい。
気まずいという言葉がしっくりきます。
泣きたい。
だけど沢山の人に見守られてる中で泣けない、何より隣いる主人の前では泣いちゃいけない気がしていました。

すぐに手術の説明を受ける。
油断すればすぐにでも涙が出そうだ。
でも至って冷静だった。

「もう流産は確定しているので…」

赤ちゃんはいなくなっていました。




sometime after day

27歳、妊娠・流産をきっかけに記録として始めました。

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