流産を言い渡された帰りの車中
なんとなく家には帰りたくない気分でした。
そんな時主人が
「お寿司食べに行こうか」
と言いました。
呆然としながら痛みを感じた日に行った回転寿司へ。
もうナマモノ食べていいのか。
「普段通りの生活でいいです。もう赤ちゃんはいないから、影響を及ぼすことがないんです。」
さっき言われた看護婦さんの言葉が蘇りました。
食べたくても食べられなかった日々を思い出して食べました。
と同時に流産という事実をひしひしと痛感する。
食べ終えた後、私たちは家に帰らず色んな所へ行きました。
気を紛らわすかのように。
悲しい顔もせず、いつものように。
そして神社へ行きました。
車を走らせて、過去二度ほど訪れたことがある大きな神社です。
人も少ない、森林に囲まれた長い参道。
その日も酷暑でしたが、その参道だけは涼しく感じられました。
お参りを終え、七福神の絵を買いました。
(絵?でいいのか…なんと言うんでしょう…)
木の板に書かれてると思ったら薄い紙を二枚渡されてあれっとなりました。笑
でも、大切に持ち帰りました。
結局、検診のために家を出て帰ったのは8時間後。
主人も気を紛らわせたかったのかもしれません。
家に帰り、買った絵を
赤ちゃんのお墓にしようと思い、玄関横の飾り棚に貼り付けました。
壁に貼りながら、涙がとまりませんでした。
元気に育ててあげられなくてごめん。
自信がなくてごめん。
鼻水をすする音を聞きつけ主人がやって来ました。
胸を借りて大泣きしました。
やっぱりつらい。
まさかいなくなるなんて。
あの日、苦しんでいたのかもしれない。
そうとも知らずに私は。
初期の流産は、赤ちゃん側に原因があると言われていることは知っていました。
だけど、そうじゃないかもしれない。
自分を責めずにはいられませんでした。
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